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間違いだらけの資格選び④ (日本語で取れる「国際資格」その1!)

{コラム:日本語で取れる「国際資格:CFP」}
 個人的に、数ある「資格ビジネス」の中で驚嘆しているのは、FP協会の「CFP」です。資格ビジネスの‘最終進化形’と言えるのではないかと私は考えています。「資格ビジネス」の最強モデルといえるでしょう!
 資格を認定しているような団体は、大体天下りの官僚体質で、殿様商売・商売下手な場合が多いのですが、ここは別。ビジネスに対する嗅覚が、鋭敏です。商売下手な資格教育スクールなど足元にも及ばないビジネスセンスがあります。

※それは、どういうことでしょうか? 
 FPに関する資格は、FP技能士という国家資格ができましたので、通常の場合、既存の民間資格は、統合されてなくなるのが普通です。
 しかしFP協会の民間資格(AFP CFP)は残り(残し)ました。
 これだけだと、国家資格でない民間資格なんて、あまり相手にされなくなるところです。
 そこでAFPは、実際は、民間資格にすぎないのですが、試験を2級FP技能士と同じという形で、国家資格と何か関連あるかのような、絶妙のリンクをかけたのです。(本当は、まったく別個の民間資格なのですから、まったく別の試験をするのがスジなのですが、このやり方だと国家資格の試験を1回開催するだけで、民間資格AFPの試験も実施したことに出来てしまうので試験コストは半分になり、FP協会としては一石二鳥。)
 そして、試験は、2級FP技能士試験を流用し、継続教育等のプラスアルファを付加することで、認定者から永続的に、年会費等を徴収するかわりに、AFPという、なにか国際資格かのような体裁の良い名称の民間資格を名乗る権利を与えます。
 CFPに関しても、CFP自体は、民間資格なのですがCFP認定者は、1級FP技能士の学科試験は、免除されます。AFPのように2級FP技能士試験とイコールには、できませんでしたが、民間資格を取得するだけで1級FP技能士という国家資格の二つの試験(学科試験・実技試験)のうち一つを免除されるというのは、大きな魅力でしょう。
(FP技能士の国家資格化における利害調整の結果なのでしょうが、まったくの民間資格と国家資格がリンクしているというのは、前代未聞では?他に例があるとしたら、皆様ぜひ教えてください!) 

 これだけでも、十分すごいのですが、CFPは「国際資格」(まあ実態は米国資格のフランチャイズみたいなものですが)でありながら、なんと‘日本語’で受けられるのです。(これも前代未聞では?他に例があるとしたら、皆様ぜひ教えてください!)
 これは、誰が考え出したのか知りませんが、本当に資格ビジネスとしては尊敬に値します。コペルニクス的展開といえます。今まで、「国際資格」を取るというと、まず、そのレベルまで、英語を使いこなせないといけなかったのですが、日本語で取得できるのです。 
 「国際資格が日本語で取得できる!」これはすごい売りですね。これは、資格ビジネスの世界に新しい地平を開いたと思いますね、正直。 

 そんなCFPですが、ほめすぎましたので、苦言を呈するとすれば、CFPは日本語で取得できる国際資格ですが、「CFP®認定者は、米国及びFPSB加盟国・地域のCFP®認定者と同等に評価され、日本で認定されたCFP®認定者であることを明示することにより、日本国外においてもCFP®商標を使用し業務を行うことができます。」(FP協会サイトより引用)
 つまり、日本語で取得できるかわりに、仮に取得しても、米国で名乗る際には、「私は、CFPです。」とスッキリ名乗ることは出来ず。「私はCFPですが、あくまでも日本で認定されたCFPです。」と注釈付でなければ契約違反になってしまいます。(当然といえば当然ではありますが、私もジックリ調べるまでは、そう思っていなかったのでガッカリ!これでは私には国内資格と変らないように思えてしまいました。結局、何の注釈も無く「私はCFPです。」といえるのは、日本国内だけなんですから…。こんな国際資格ってほかにも有るのかしら? 知っている方がいたら教えてください!)
 このため私は、取得するのをやめました。もしCFPが必要なときが来たら私なら米国で取ります。「私は、CFPです。」と素直に名乗れるように…。しかし、まあ、このことをどう考えるかは、人それぞれでしょう。 (実はCFPを取得している人でもこのことを正確に理解している人は少ないようです。あくまで国内で認定されたCFPは、国内での商標許諾を得ているだけなので、他国ではそのことを正しく注釈しないとCFPという名称を使用できないのです。アメリカで「I am CFP.」なんてストレートに注釈なしで表現して、いい気になってFP業務を行なって、訴訟されない様に気を付けてね!)
 そもそも、こんな注釈つけなくてはいけないのでは、正直個人的には“国際資格”という言葉と実態のギャップが、大きすぎると思います。これじゃ、弁護士が、アメリカへ行き、「私は、日本の弁護士です。」というのと実質的な違いはないじゃないですか。個人的には“国内資格”と呼んだほうが、正確な実態を示していると思いますね。

(編集後記)
そもそも英語も出来ず、日本語で試験を受けて、日本の金融商品についてしか知識がないのに、国際的に通用する訳なんかある訳もなく、ごく常識的な人間が持つであろうイメージとしての“国際資格”と実態は、猛烈なギャップがある。単にCFPという商標を、日本でCFP認定されたものであると明記すれば、米国等でも一応使用許諾されるという契約関係を“国際資格”と呼んでいるに過ぎないのです。
 ただ、巧妙なのは、“国際資格”という言葉自体に、厳密な定義があるわけでないので、この商標許諾関係を“国際資格”と呼んでも、何も悪いことをしているわけではないことだ。実態としては、受験料や更新料という名目で、米国資格の商標使用料を支払っているということ。非常によく出来たイメージギャップ戦略だと思う。
 実際のCFP資格者の実態は、大半は英語ができず(大体、英語ができて海外で、真剣にFPビジネスをしようという人はアメリカでCFPを取得するでしょう。)、その上、アメリカの金融事情についての知識も、少なくとも日本の試験では全く担保されていません。
 資格ビジネスとしては、“国際資格”という言葉に明確な法的定義があるわけもないので、FP協会がどういう意味でこの言葉を使おうが、まあ問題は、ないでしょう。(というか、資格ビジネスとしては、“国際資格”という言葉の一般的なイメージとこの“国際資格”CFPの実態との遥かなギャップを考える時、狡猾な商売するな~と感心します。)
 その上、笑えないのが、実際CFP認定者自身が、英語も出来ず、アメリカの商品など知るわけもないのに、日本語で取得した“国際資格”認定者として、鼻ヒゲはやして、えらそうに能書きたれている…実際は海外では「日本で取ったCFPです」としかいえないことも知らず…悪意がないだけに、実態を知る者にとっては、逆に痛々しい感じだ。

 しかしながら、“資格ビジネス”としての評価とは裏腹に、FPビジネスの顧客のことを考えるとき、私は暗澹たる気持ちになります。FP資格を持つ私ですら、実態を、なかなか理解できなかった“国際資格”CFPです。
 一般の顧客は、「“国際資格”CFP認定者です。」と言わて、まさか「その大半は、英語もできず、アメリカの金融知識も担保されていない」というイメージを抱けるでしょうか?
逆に、「英語で専門の試験を受けるほど英語に堪能で、最新のアメリカ金融事情に詳しい…」といったイメージを抱いてしまうでしょう。(CFPにとっては、それが思う壺・ネライなのでしょうが…)
 私見では、これは本当にFP業界にとって憂慮すべきことだと思います。こんな意識で、本当に顧客の人生を豊かにするFPなんてできるのでしょうか?入り口から騙しでは…。こんな姑息な権威付けすること自体が、既に潜在的・無意識的にFPビジネスを胡散臭くしてしまうのではないでしょうか…。金融商品取引法もできて、金融関連業界は、よりコンプライアンス・正確なアカウンタビリティが求められる時代になりつつ現在。FP業界の資格が、こんなイメージギャップを利用した、実態と乖離した“国際資格”では、どういうものかと思いますね!
 FP顧客の皆さん!騙されないようにね…!

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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

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