1. Top » 
  2. 資格 » 
  3. 不可思議で、不平等な資格…税理士

不可思議で、不平等な資格…税理士

税理士の先生には、常々お世話になり、優秀な先生の知り合いも多いのですが、資格としての税理士は、不可思議な面が多いと思います。
 まず、ごく一般的な人なら、“税理士”と聞くと難しい試験に受かって、税務会計に関する知識の豊富な実務家といったイメージを抱くのではないでしょうか?
 しかしながら、実際の税理士は、このイメージだと、見当はずれです。
税理士になった人の内、税理士試験合格者は約1/3、税務署OBが約1/2、残り1/6が大学院修士者で一部免除・あるいは他の資格者(弁護士・公認会計士)であるといわれます。
(厳密な統計があるわけでは、ないですが、大体このような構成でしょう。)
つまり、「税理士です。」といわれて名刺をもらっても、そのうち税理士試験を受けて合格した税理士さんは、少数派で3人に1人しかいないのです。

 資格試験において、その管轄省庁の職員が試験の免除を受けるということは、他の資格でも見られます。
(ただし、普通その人絶対数は、恩恵的に与えている感じで、資格者全数に対し大きな比率を占めることはありません。)
実際、資格者の過半数を占めている資格なんて、税理士以外あまり聞いたことがありません。 

 そもそも、資格試験の公務員に対する免除自体、個人的には、後進的でいかがわしい制度だと思いますね。
公務員として、何十年か勤務したら資格を与えるなんて、極めて妥当性にかけるでしょう。
その資格を与えてしかるべき知識・能力を業務で備えた公務員もいるでしょう。
しかしながら、ダラダラ勤務して、ただ何十年も勤務しただけの公務員も多いはずです。
それを、勤務何十年なら資格を与えるなんて、完全に間違っていますね。

 そして、そもそも業務を通じて、税理士と同等の識見を得た者に、資格を与えるのであれば、公平性からも、民間企業・会計事務所…にも認めるべきなのでは?
(ここまでくると、こんなの不可能であって、結局は公務員だけに、恩恵的に与えているのは、おかしな制度だということは、明白です。)

 そして、税理士の場合、税務署OB税理士は、税務調査等で手加減してもらえる…といったことで評価されて顧問になったりしています。
個々の企業にとっては、おいしい話かもしれないが、一国の税務行政が、税務署のOBが税理士になって、その顧問先企業は、その人脈により手加減されるなんて構図で行なわれていること自体が、あきれ返ってしまう。
過半数が、これじゃ“税理士”なんて制度自体が、適正納税の妨げになっているとしか思えないね。
とても先進国の税務行政とは思えない。
官製談合・天下り等に通じるこんな仕組みが、いつまで許されていくのだろうか…?
 税理士試験でもう一つおかしいのは、大学院で修士を得ると税理士試験の科目が免除される制度である。
*****************************************************
2002年3月までに大学院へ進学した者のうち、商学の学位(修士または博士)を持つ者は会計系の科目(簿記論、財務諸表論)の試験が免除され、法学、または経済学のうち財政学の学位(修士または博士)を持つ者は税法系の科目(選択必修及び選択科目)の試験が免除されていた。
しかし2002年4月1日以降に大学院へ進学した場合、修士号取得者については、会計系ならば会計に関する修士論文を、税法系ならば税法(租税体系・法人税・所得税・消費税など)に関する修士論文を作成し、かつ、関係する科目1科目を合格することが、免除を受ける要件となった。つまり、例えば商学の修士号を持っている者は、会計に関する修士論文を作成しており、かつ簿記論又は財務諸表論のどちらかに合格することにより、もう片方が免除されるのである。(ウィキペディアより)
*****************************************************
 そもそも、大学で会計学・税法を研究するということと、税理士試験の科目を免除するということは全くバーターに値しない。
それぞれ違うベクトル上に存しているものであって、とても合理的な説明がつかないだろう。
こんな試験免除の仕組みは、税理士しかないのでは?
 そして、この大学院免除制度の本質的な誤りは、公務員の免除と同じく、一律に適用するところだ。皆さんもご存知のとおり、同じ“大学院”といってもそのレベルたるや、天と地ほどの違いが有ります。
それを、一律に扱うことなどあり得ないでしょう。
こういっては、ナンですが、正直、税理士試験免除に使われる大学院の大半は、低レベルで学問的価値は、ゼロに近いようなのがほとんど、ヘタすりゃ通信制だったり…。(東大大学院でも使えよ!)
こんな欺瞞に満ちた制度は、2世のバカ息子のための逃げ道用というのは、誰の目にも明らかでしょう。

 こう考えてくると、税理士試験というのは、以下のような2重構造になっています。
(普通は、“資格”っていうのは、公平・平等なのが良いところなのだが…。フランス革命のアンシャンレジームを思い出しちゃって泣けるね!とても自分では受験しようとは、到底思えない不公平制度だね!)

①税理士試験受験者(≒平民)
 税理士試験を受ける人たちには、難しい試験を受けてもらい、税理士の難関資格としての名声を上げてもらうために“税理士試験”を実施
    ↓
②免除対象者(≒貴族)
試験受験者のおかげの難関資格の名声を、税務署OB・2世のバカ息子が、まんまと利用する。

※どうせ公認会計士は税理士になれるのだから、いっそのこと公正公平な公認会計士に税理士も併合して一本化してしまえばいいのに…。

スポンサーサイト

Trackback

Trackback URI
http://damasareruna.blog65.fc2.com/tb.php/115-d1eee37b この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

プロフィール

zam

Author:zam
山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

フリーエリア

blogram投票ボタン

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

・スパムや荒しの対策にコメント欄は削除しました。 何かあれば、こちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
月別アーカイブ
相互Pingサーバー