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「進むべき道は一つ」グズグズしているうちに剣ヶ峰です!・・・「日本の生産性の動向2014年版」

日本の生産性の動向2014年版  公益財団法人 日本生産性本部

※■概要
1. 2013年度(年度ベース)の日本の名目労働生産性は764万円。実質労働生産性上昇率は
+1.4%だったが、2014年度に入ると2四半期連続でマイナスに転じている。
2013年度の日本の名目労働生産性水準は764万円。昨年度から改善したものの、依然として直近のピーク水準(798万円/2007年度)を下回る状況が続いている。
実質ベースの労働生産性上昇率(+1.4%)は前年度(+1.1%)を0.3%ポイント上回り、4年連続でプラスとなったが、2014年度に入って4~6月期が-3.1%、7~9月期が-0.4%とマイナスに転じており、上昇基調にあった昨年度の状況から変調をきたしている。

2. 2013年(暦年ベース)の日本の労働生産性は73,270ドル、OECD加盟34カ国の中では第22位。順位は前年と変わらず。
2013年の日本の労働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、73,270ドル(758万円/購買力平価(PPP)換算)。順位をみるとOECD加盟34カ国中第22位で前年と変わらず、主要先進7カ国では1994年から20年連続で最下位となっている。

就業1時間当たりでみた日本の労働生産性は41.3ドル(4,272円)。英国(46.6ドル)やアイスランド(43.8ドル)とほぼ同水準であった。OECD加盟34カ国の中では第20位となっている。

※OECD加盟諸国の労働生産性


3. リーマン・ショック以降の日本の全要素生産性(TFP)上昇率は+1.6%。2000年代後半(+0.4%)から改善し、ドイツ(+1.4%)や米国(+0.8%)を上回る水準となっている。
OECDデータベースからリーマン・ショック以降の日本の全要素生産性(TFP)上昇率をみると+1.6%(2009~2012年/年率平均)だった。OECD主要20カ国の中では、韓国(+2.4%)、デンマーク(+1.8%)、スウェーデン(+1.62%)に次ぐ第4位となっており、主要先進7カ国でみると最も高い上昇率になっている。
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ぼへー 戦後最悪の民主党政権が倒れ安倍政権になり、アベノミクスにより落ち込んでいた世の中の雰囲気は大きく変わりました。
 民主党政権時代は、まともなビジョンも無く、民主党の政治屋自身ですら、「個別のバラマキ政策以外は、トータルとして何をしたらよいか、ピンと来ていない」としか思えない烏合の衆にしか過ぎませんでしたから・・・

世の中の雰囲気は、民主党政権時代よりはよくなったとはいうものの・・・上記の記事を見ても明らかなように、現実的には、日本が現在より幸せになるためにベンチマークとすべき国家像は以下の類型しかないでしょう。

<※具体的な国家像の3種のベンチマーク>

・北欧型(福祉国家)・・・もっと労働生産性を上げる政策誘導が必要です! ←労働生産性が高ければこそ、高福祉が行えているのです。低労働生産性で高福祉など夢物語に過ぎません。

・北米・豪州型(先進民主・資本主義国家)・・・もっと労働生産性を上げる政策誘導が必要です!

・共産主義型独裁国家・・・民主主義を諦め独裁国家に堕する道!

・ブータン(我が道を行く)型・・・先進自由主義資本主義国としての国際競争に負けを認め、国家破綻まで問題をズルズル先送りし、低下する労働生産性は放置。
このままではいずれ訪れる「国家破綻」後は、先進自由主義資本主義国たることをあきらめ、従来の価値観(「物質的・金銭的豊かさ」)とは無縁のベクトルの「幸福度」を目指す・・・?

<進むべき方向は“一つ”>
 結局のところ、日本という国は、「自由主義経済のもと自由貿易を基調とした資本主義国」・「先進民主主義国家」という、国際社会での立ち位置(国家像)があるわけです。
つまり、今後は、「共産主義国」・「専制独裁国家」・「宗教国家」・「鎖国的、我が道を行く国家」でも目指そうというなら別ですが・・・(こんなことは、中共に侵略でもされない限りは起こりえないでしょう。)
そうでないなら目指すべき方向は一つなのです。

 先進自由主義経済諸国の中で資本主義国として存立しつつ、「国民を豊かに幸福にする」なら・・・
個別の政策をどのように展開していこうが、最終的には、日本国の「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」を高めるしかないのです。
労働生産性の国際順位をみれば一目瞭然でしょう。
正直言って、日本より順位の低い国に、「このようになりたい」と思う国がありますか?
現実的な選択として「このようになりたい」と思う国は日本より、上の順位にしか有りませんよ!
 
 企業経営者の皆様なら分かっていただけるでしょうが、企業を存立し、従業員を幸せにするには、労働生産性(就業者1 人当り付加価値)を高めるしかないのです。
どんなにカッコいい事を言おうが、労働生産性(就業者1 人当り付加価値)が下がるようでは、中長期的に「企業の存立」も「従業員の幸せ」もありません。
 「単価を上げる」「売上数量を増やす」「変動費率を下げる」「固定費を減らす」・・・付加価値を増やす手段は問いません。
手段はどうあれ、結果として労働生産性(就業者1 人当り付加価値)を増やせば良いのです。
 それができないなら、企業はたたんで、「物質的・金銭的豊かさ」とは別のベクトルの「幸福度」を求め、仙人にでもなるしかありません。(当然、「物質的・金銭的豊かさ」は失いますよ。)

 “国民の幸福度…”・“友愛、復興、絆…”・“景気対策…”・・・どんな美辞麗句を言ったところで、国家全体としての労働生産性を下げるような産業政策を実施していたのでは、何ら評価に値しません。
なぜなら、グローバルな自由主義経済の中で生きて行く以上、労働生産性を下げることだけは、してはいけないからです。
どんどん下位国に追いつかれ、上位国からは引き離されることになります。
1990年代後半以降、労働生産性の国際的な順位はTOP10から落ち、労働生産性の上昇率も他の先進国に比べ、トータルとして見れば、芳しくありません。
 結局のところ、バブル崩壊以降、ドンドン日本人が自信を失い、暗くなっているのも、煎じ詰めれば~
「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)の国際的な順位を落としていること」≒「国際的な資本主義経済の競争に負けている」
~が根本です。

<弱り目を利用する経団連!「移民をドンドン受け入れないと日本は終わる・・・」のウソ >
 ところで、人口減少や老齢化によって、漠然と社会に漂う不安感を利用して、自分達に有利な政策実現を図ろうとする連中はどんな時にも現れるものです。
「移民1000万人・・・」などという政策も全く同じで、そんな事を実行したとしても、日本国民は幸せにはなりません。
なぜなら、国家全体の労働生産性は、本質的には人口減少(人口規模)・老齢化…とリンクするわけではありません。
労働生産性の国際比較を見ても人口増加が著しい、低賃金労働者が一杯いる国家は総じて労働生産性は低い国です。
 つまり経団連の言うような、単純労働者の移民などドンドン受け入れても、(国家レベルの)労働生産性は上がりませんから、幸せになるわけが無いことは決まっているのです!
(単純労働移民を受け入れて労働生産性が上がるのは、直接その単純労働移民を雇用する一企業レベルの労働生産性の話であって、国家レベルではそれによるマイナス作用で相殺され、労働生産性は贔屓目に見てもプラスマイナス0でしょう。普通に考えれば、(低賃金労働者を直接雇用できる一企業レベルではなく)国家全体としての労働生産性にはマイナスでしょう。)

 そもそも経団連は、現在は「人口減少や老齢化 → 単純労働移民を受け入れないと企業経営がダメになる → 国がダメになる!」なんてノウノウと主張していますが・・・
景気の良かったバブルの頃は・・・「日本人労働者が3K労働に就かない → 企業経営がダメになる → 国がダメになる」と主張して、単純労働移民解禁を煽っていましたからね!
「安く労働者を使いたい・・・」経団連にとって「単純労働移民を受け入れる」ことは、ずっと以前からの宿願ですから、それが実現するまで、いつの時代であろうと尤もらしい理由をつけて主張しますからね!
「少子高齢化の問題解決は、移民!」なんてウソも方便に過ぎません。
経団連はカネがあるので、チョウチン学者やタイコモチみたいな評論家などを総動員して煽っているだけですから騙されない方が良いですよ!
チョット冷静に考えれば、人口減少を食い止める程の移民を受け入れられるわけも無いことは、現在の欧州諸国の状況を見れば自明の理です。(移民が一定以上の比率に到達すると、治安をはじめ社会の安定が図れなくなってしまいます。)

 「移民をドンドン受け入れる」ことと、「国家全体の労働生産性の向上」は、まったくベクトルの違う話です。
そんな単純なら、どの国も苦労しません。
それが本当なら、欧州諸国はドンドン労働生産性が上昇していて然るべきでしょう。
しかし、「本質的な移民国家である米国」でさえ単純労働移民など近年では受け入れていませんから・・・そんなことで労働生産性が持続的に上がった国などありません。

 単純労働移民を受け入れて幸せになるのは~
・「移民を直接低賃金で雇って、大儲けできる雇用主」(≒経団連)
・生まれた国で働くよりは先進国で働いて高い収入を得られる「移民自身」
~だけなのです。
結局、移民受け入れ論は、「安く使える労働者がふんだんにいて欲しい」という経団連の宿願を果たしたいがためのプロパガンダに過ぎません。
少なくとも「大多数の国民の幸せ」「国家全体の労働生産性」のことなど考えていないことは明らかです。

<政権の評価は「労働生産性の国際比較」の向上で判断すべき!>
 これから日本国を運営していこうという政治屋さんたちも、個別の政策(手段)の展開は別にしても、結果として自分が政権を担当している間に、国家の産業政策の実施成果といえる「日本国の労働生産性」をどれだけ改善するのか、また、国際的な順位を何位にするのかを示すべきでしょう。
 それを具体的な指標にしない限り、各政権の政権運営など客観的に評価を受ける事もなく、無責任・やりっ放しです。
そして、その結果、労働生産性の国際的な順位は下がり続け、ひいては、日本国民が幸せになれることはありませんよ。
個別の政策など手段に過ぎないのです、どんな立派な個別政策だとしても、最終的に国家としての「労働生産性(就業者1人当り付加価値)」を下げるようでは、中長期的に意味がありません。
実際、意味が無いどころか、悪政です。
 労働生産性の国際順位がいよいよ20位以下に落ちてしまった現状は、剣が峰です。
オリンピックならこんな順位じゃ予選落ちです、決勝レースに残れませんよ!
戦後「奇跡」とも言われ、先人がようやく築きあげてきた努力の成果が、食い潰され瓦解しようとしています。

 「アメリカなんて大した事無い・・・」「経済だけじゃない・・・幸福度だ!」とかどんなことをほざいても、グローバルな自由主義経済というルールで戦う以上、「言い訳」・「負け犬の遠吠え」に過ぎませんよ。
これ以上国家全体としての労働生産性を下げることは、膨大な債務以上に、日本国の破綻の原因になりかねないのです。
・・・民主党が以前ご推薦していたように、今後は「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」に縛られる先進自由主義資本主義国であることをあきらめて、日本国民総意のもとブータンみたいに「国民総幸福量」でも指標に、「金銭的・物質的豊かさ」から超絶して仙人のように生きていけるなら別ですが!


****コラム:「経済オンチ」に煽られるな******
 「アメリカは没落する…」「中国が世界を…」「アジアの世紀が…」「ユーロの時代が…」とかセンセーショナルに叫ぶ評論家・学者がいますが、そんな輩は単なる経済オンチか、そうでないなら自著を売りたいから、エゲツナイ見出しを付けてるだけです。
百歩譲って、相対的・規模的にみれば、そのような論にも一理はあるかもしれません。
 しかしながら、国民一人一人の幸福・豊かさという観点から中長期的に見れば、そんなことは絶対に起こりません。
 少しでも現実の経済や企業経営をご存知の方であれば、中長期的にアメリカが、急速に没落することは無いことは明白です。
(その方が、“小説”・“与太話”としては面白いでしょうが・・・)

 上記の記事の労働生産性の統計資料に示される通り、米国ほど「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」の高い“大国”は唯一であり、それに匹敵する「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」をもつ“大国”が現れることは、事実上無いでしょう。
中国・インドなどが、米国の労働生産性の水準までくるのに、どれほど掛かることやら・・・というよりおそらく不可能でしょう。
~人口だけは多いから経済規模はデカイが、個人の幸せ・豊かさ(≒労働生産性)と無関係。
貧乏人が100人で100万円持っているからといって一人で70万円持っている金持ちよりスゴイなんて事にはならないですから・・・

 グローバルな自由主義経済中心の時代で、労働生産性が極めて高い国が、突然没落する事など、合理的にあり得ません。
現実に、戦後そんな国家は、いままでないですから。
 逆に急速に没落(国家破綻・デフォルト)するのは、競争に敗れた「労働生産性が低い国」なのです。
「米国が没落する」なんていうのは、経営者になったことの無い、経済オンチのジャーナリストの偏狭な視野でのデマ・プロパガンダに過ぎません。
 その上アメリカは、それだけの大国でありながら主要先進7カ国の中でトップクラスの「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」の伸び率です。
アメリカもいつかは没落するでしょうが・・・
少なくとも現在の労働生産性の傾向が続く限り、(今後飛躍的に労働生産性が上がりアメリカを凌駕しない限り)労働生産性に劣る日本やヨーロッパは、とっくの昔に没落していますね。
菅さんも、現実から目をそらし、「幸福度・・・」なんて世迷言言ってないで、正しく現実を見たほうがよいですよ!
(労働生産性の国際比較2011年版より)




<追記>米国債が暴落しないわけ!(≒日本が国家破綻するワケ)
 米国が国債をガバガバ発行しても市場の信認を得られている本質的な理由は、労働生産性の高さにあります。
現状の労働生産性の国際比較からみても、米国が国家レベルでの国際競争に負けることは考えられませんから、多少国債発行が多くとも米国債に不安は生じにくいのです。
逆に、おバカな経済オンチは、米国の通貨金融政策のテクニカルな表層だけをみて、「日本も国債をガバガバ発行しても大丈夫・・・、破綻しない・・・」なんて風説を流しますが・・・ウソである本質的な理由もここにあるのです。
日本は、労働生産性の推移からみても、ドンドン国際競争に負けて、もはや20位以下ですから・・・産業が国際競争に負けはじめ、政治は成長戦略も示せず、この先何をして食っていくのか?どうなるかもわからない日本の国債と、大国として随一といえる労働生産性の高さに裏打ちされた米国の国債を、一緒に考えられるバカさ加減にはあきれますね。

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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
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