1. Top » 
  2. 社会・安全 » 
  3. また3ナンバー巨大車の事故か・・・(1)

また3ナンバー巨大車の事故か・・・(1)

************************************************************
<重体小2女児が死亡、所沢・集団下校中の事故>      (2008年12月5日 読売新聞)
 埼玉県所沢市下富の市道で4日、集団下校中の児童の列に乗用車が突っ込んだ事故で、意識不明の重体だった同所、市立富岡小2年新井美央さん(8)は5日午前4時15分、脳挫傷などにより搬送先の病院で死亡した。
 所沢署は、乗用車を運転していた同県ふじみ野市上福岡、無職斉藤洋子容疑者(63)(自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕)の容疑を自動車運転過失致死傷に切り替え、事故の原因を調べている。事故では、新井さんのほか、児童4人が軽いけがを負った。
************************************************************
ぼへー *3ナンバー車の起こす悲劇
 また、3ナンバー巨大車が、狭い日本の道路を走行することによる痛ましい事故が起りましたね。
 この事故も巨大な3ナンバーの4WDの事故です。
車体が無駄にでかく、車高も高く、死角が非常に大きい、排気量は大きく住宅地を走るのに全く不要なハイパワー・・・こんな車を運転能力の落ちてきた高齢者が運転するのだから、本当に日本の道路は危険になりましたね。

*3ナンバー車は戦後最悪の失政
 このブログでは、何度も取り上げてきましたが、未だに理解できない人・知らない人も多い事実ですので、何度でも取り上げますよ!
 もうずいぶん前のこととなりましたが、日米自動車摩擦・貿易黒字不均衡の解消として、アメリカの自動車業界のために、1990年代に入って、「3ナンバー解禁」・「馬力自主規制の大幅な緩和」など、交通事故増加につながると思われる規制が大幅に緩められました。
 本当にこの政策は、個人的には戦後の失政の中でも一、二を争うものだと思っています。
なんといっても「国民の生命安全」を犠牲に、「アメリカの自動車業界の利益」を図ったのですから。
アメリカ迎合政治の中でも最たるものでした。

*日本の道路は、車幅1,500mm基準
 そもそも日本の市街道路は、農業国であり狭い農道を基とするものが多い。
そして、戦後の復興期・モータリゼーションの黎明期に基本的に整備計画されました。
その前提となった当時の国民車は、せいぜい車幅1,500mm、(1,700mmという5ナンバーの基準は、その頃では十分すぎるほど余裕を見た基準でした。)
 日本の道路は、運転技術が未熟なマイカードライバーは、せいぜい車幅1,500mm位の車で行き交う程度を想定して整備されてきました。
 道路事情から考えても事故の発生・安全を考慮すれば、車幅1,700mmを超えるようなバカでかい車は、プロドライバーが運転する事を想定していたわけです。
そしてその実効性を担保する為、乗用車は事実上5ナンバー以上の大きさのものが出回らないように規制が厳しくされていたのです。
 当時の状況を考えれば、(まさか戦後奇跡の高度成長を果たし、すごいスピードで乗用車が増えることなど想定出来なかった訳ですから)非常に良く考えられた妥当な計画であったといえるでしょう。

 道路のようなインフラ整備には、超長期的な時間(50年から100年)がかかります。
特に日本のように強制執行などを事実上行えない場合は尚更です。
その上、せいぜい5ナンバー車を基準に、戦後50年以上かけて整備された日本のごく普通の市街道路は、国家財政も悪化し人口も減少する日本において、3ナンバー車(もはや1,900mmに近づきつつある)を基準に、平均的に幅員を増加することなど事実上不可能なのです。
 それに比べ自動車など長くて10年で買い替えですから、「3ナンバー車規制を元に戻す」・乃至エコ時代ですから、「3ナンバー規制をもっと強化する」ことで、10年もすれば危険なバカでかい車が激減し、市街道路で北米市場向けのデカイ車で、学童が轢き殺されることも無くなるのです。

皆さんも首都高を見れば理解できるでしょう。
アマチュアドライバーの1900mmもの車幅の車が、行き交うことを想定して出来ていると思いますか?
あれだけ重要な主要幹線ですら、交通量の増加・車両の大型化に対応した整備も出来ない・・・。
一般市街道路など何をかいわんやなのです。
 
*メーカーの言い分
 3ナンバー車について、自動車メーカーは、
「1850mmはないと側面安全性が・・・」、「安全性が高い・・・」、「運転感覚は小さい車と変わりません・・・」などといって宣伝します。
そしてメーカーにタカって生きてる自動車評論家や自動車会社の宣伝費が無くてはやっていけないマスコミも口を揃えて、「3ナンバー車は安全、安全!」と明らかなウソを垂れ流します。
 客観的にいって、「3ナンバー車が安全!」と言えるのは、運転者(乗る側)だけであって、歩行者・対向車等に対しては、事故率が高く危険なシロモノである。
実際のところは、1,850mmもの車幅の車を売ろうとする理由は、たった一つ。
グローバルな競争をする自動車会社にとって、最も効率が良い販売方法は、「世界最大の北米自動車市場に向けて自動車を製造し、それを(実情に合わない)他の市場の消費者にも買わせること」に尽きます。

ところがこんな底の見えてる販売戦略も、メーカーの執拗なプロパガンダにより、一般消費者など所詮浅薄なので、すぐ騙されてしまいます。
その上消費者の大半は貧乏性なので、「同じ金額なら大きな車のほうが立派に見える…」「デカイ車の方が押し出しが強い…」といったクダラン内的動機も加味されて、3ナンバー車を買ってしまいますから…。
 そして、特に高齢者など運転能力も衰えてきているのに、車幅がでかく、死角も大きく、無駄にハイパワーな「3ナンバー車」を「安全」と言われて騙されて買ってしまい、結果として、ちょっとしたハンドル操作のミスで狭い市街地道路で交通事故を起こしてしまいます。
事故を起こしてから後悔しても遅いですよ…。

※3ナンバー車は「安全」?
 大体冷静に考えれば、3ナンバー車は「安全」と主張するメーカーの宣伝など理屈にもならないことばかりですから…。
「車幅が大きいほど安全なのなら、1850mmなんて中途半端なのやめて、もっと車幅の広い2,000mm位の国内用独自企画の車を作れば良い」・・・デカイ車で運転者だけが死なないことが安全?そんな発想なら、皆がトラックとかハマーに乗った方がもっと安全になるということですかね・・・。
「同じ会社で5ナンバー車・軽自動車も作っているけど、危険な車を売ってるの?」
「運転感覚変わらない」…わけないし、ドンだけ鈍感なんだ?
「車幅1,500mm基準の狭い道をデカイ車で走るから事故率高い、デカイ車は死角もデカイのでこれまた事故率高い・・・果たして安全なの?」

 本当に安全を考えるなら、北米仕様の自動車を増やすなど逆効果であって、道路事情が北米よりずっと日本に近い欧州各国のように、「都市部への自動車乗り入れを厳重に規制すること」などのほうが、安全はおろか、環境の為にもずっと良いことは自明の理だ。
関東で言えば、山の手線内の内側などヨーロッパの諸都市と比較しても即刻自動車の乗り入れ規制を始めて然るべきでしょうね。

 大体3ナンバー車のように、車体をでかくして「乗っている人間だけ安全」なんて発想が卑怯ですね。
狭い道路にデカイ車で不必要なパワーで暴走し、自分だけは安全を図りながら、歩行者など交通弱者に対しては被害甚大…。
交通事故の場合、自動車乗車中の人間など自業自得ですから怪我するなり、死ぬなり勝手にすれば良いのだが、こんな鉄の箱に殺される歩行者の側はたまりませんから…。
 欧州のように環境・安全面も考慮し、燃費・排ガス規制などをずっと厳しくすれば、必然的に車は小型化します。(mini・スマート・iQなどが良い例)
3ナンバー車規制を撤廃したことは、現時点で考えても極めて不合理で対米迎合的な規制緩和に過ぎない政策ですね。
(次回へ続く)

************************************************************
<自動車CO2排出量 EU新規制「予想以上」 環境技術で新たな提携も>  /1月13日 産経新聞
欧州連合(EU)の欧州委員会は昨年12月、乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量を2012(平成24)年までに1キロ走行あたり130グラム以下に削減する新規制の導入を決めた。この基準を満たすことのできないメーカーには巨額の制裁金が科せられる。燃費性能に優れた新車開発を続けてきた日本メーカーにとっても「予想以上の厳しい規制」で、各社の欧州商品戦略にさまざまな影響を与えそうだ。欧州には大型車を主力とするメーカーも多く、環境技術をめぐる新たな提携の呼び水になる可能性もある。
 日本自動車工業会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)はEUの規制強化に対し、「環境規制が厳しくなるのは仕方ないが『(相当)厳しいものが来たな』という感じだ。(新規制に)対応できるよう努力する」と感想を述べている。
 先進国の環境規制は年々厳しさを増す。日本国内でも平成27年までに新燃費規制を達成する必要があるが、新車のCO2排出量は1キロ走行あたり約135グラムまで。EUの新規制はこれを上回る厳しい内容だ。
 日本メーカーにとって、小型化や省燃費化といった環境技術の開発は「得意分野」。しかし、EU新規制は、規制強化を想定したエンジン開発を進めてきた国内各社でさえ、「簡単に達成できる数字ではない」(マツダの井巻久一社長)とそのハードルの高さにため息をもらすほどだ。
 このため、当面の対策は、各社が開発に注力する電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせた低燃費のハイブリッド車と、低燃費・低公害を両立した次世代ディーゼル車が軸になりそうだ。
 トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」のCO2排出量は1キロ走行あたり104グラム(英国交通省調べ)。すでにEU新規制をクリアしており、販売の“追い風”になる可能性もある。ホンダは「EU新規制に対応するのはディーゼル車」(福井威夫社長)とし、地域や車種に応じてハイブリッドとディーゼルを使い分ける戦略だ。
 一方、地元の欧州勢など大型車を中心とするメーカーは、燃費の良い小型車の販売比率を増やして平均排出量を下げる作戦をとりそうだ。独BMWは小型車部門「MINI(ミニ)」、独ダイムラーは子会社で小型車専門の「smart(スマート)」を抱えており、こうしたブランドを再強化する動きだ。
 ただ、環境重視の流れは加速し、EUの規制も「一層厳しくなる可能性がある」(輸入車メーカー)。そうなれば、ハイブリッド車など現行の「エコカー」では対応しきれず、電気自動車や燃料電池車などの開発強化は不可欠だ。自動車業界では環境技術を軸にメーカー同士の協力が進んでおり、EU新規制が国境を越えた新たな提携を誘発するとの見方もある。
************************************************************

                              ↑クリックお願いします!ぼへー
 
スポンサーサイト

Trackback

Trackback URI
http://damasareruna.blog65.fc2.com/tb.php/304-398e89f0 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

プロフィール

zam

Author:zam
山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

フリーエリア

blogram投票ボタン

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

・スパムや荒しの対策にコメント欄は削除しました。 何かあれば、こちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
月別アーカイブ
相互Pingサーバー