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安全な町に住もう (5) 環境編

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<大気汚染により3日でDNAが変質>   National Geographic News May 18, 2009
 汚染された空気を吸い込むと、人間のDNAが損傷を受ける恐れがある。わずか3日で遺伝子が組み換えられたり、癌(がん)などの病気の発生率が上昇したりするというのだ。イタリア北西部の都市ブレシアにある製鋼所で働く63人の作業員についてDNAの損傷を追跡調査したところ、そのように示唆する研究成果が得られたという。被験者たちは、通常の作業の中で常に粒子状物質を吸い込んでいた。
 研究チームによると、普通の空気を吸っている都市生活者でも同じような損傷を受ける危険性があるという。大気中に漂う細かな“ちり”や、金属粉、“すす”といった粒子状物質は肺に滞留する場合があるが、これらの物質は呼吸器系疾患、肺癌、心臓病などを引き起こす可能性が指摘されている。
「粒子状物質の吸入がどのように作用して健康被害が生じるのか。その仕組みはまだ解明が進んでいない」と、イタリアのミラノ大学に在籍し、今回の研究のリーダーを務めたアンドレア・バッカレリ氏は説明する。
 しかし、粒子状物質を吸っていた作業員のDNAが、メチル化率の減少で損傷を受けていたことは確認された。メチル化とは、遺伝子が異なる化学基に結合される生体内作用を指す。化学基が減少するということは、体の定期的な修復にとって重要なプロセスである遺伝子の発現(タンパク質の生成)が減少するということである。
 今回の研究で観察されたような遺伝子グループの縮小は、肺癌患者の血液から抽出したDNAでも見つかっている。今回の研究では、作業員の血液は週明けの朝、つまり粒子状物質を大量に吸い込む前に採取され、数日後にも再び採取された。
 アメリカのカリフォルニア州サンディエゴで開催されたアメリカ胸部疾患学会国際会議で、5月17日に研究成果を発表したバッカレリ氏は次のように説明する。「2つのサンプルを比較したところ、腫瘍を抑制すると考えられている4つの遺伝子のメチル化に大きな変化が確認された。このような遺伝子の損傷は、製鋼所で働いていなくても起こる恐れがある」。
 たしかに、製鋼所周辺の空気には通常の約10倍に及ぶ粒子状物質が含まれており、その大部分は金属である。
 しかし研究チームは、都市生活者にも同じ損傷が発生する可能性があると推測している。ただし、影響が出るまでには数週間から数カ月かかるという。 例えばバッカレリ氏が以前に行った調査では、アメリカのボストンに住む高齢者が、粒子状物質を吸い込んだことによりDNAの損傷を起こしていた。 しかし同氏は、「普通に生活している人にまで話を広げるのはまだ早い。いまは、大気汚染の深刻な状況下で検証を重ねることが重要だ」と述べている。
 アメリカにあるオレゴン健康科学大学の医学教授で、アメリカ胸部疾患学会の元会長でもあるジョン・へフナー氏は、第三者の視点から次のよう解説する。「新しい研究により、粒子状物質の吸入と肺癌の間に強い関係があることが確認された。粒子状物質の吸入がメチル化のプロセスを通じてDNAに影響を与えることは、ほかの研究者も証明している。彼らの研究では、影響を受ける遺伝子が、肺癌の発達と関連している遺伝子であることが確認されている」。
 バッカレリ氏の研究チームが行った別の研究では、粒子状物質を原因としたメチル化によるDNA損傷は、葉酸を摂取することで進行を抑えられたり、場合によっては修復さえ可能なことが指摘されている。葉酸は、多くの食品に自然の状態で含まれているビタミンである。「このビタミンを摂取すると、メチル化が効率化する可能性がある。葉酸の摂取量が多い被験者ほど、粒子状物質の影響が心臓に出ていないことが私たちの研究で確認された」と、研究を指揮したバッカレリ氏は述べている。
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ぼへー 前回に引き続き、
※安全な街選びの重要な視点ランキング

・5位「自然環境」
 第5は「自然環境」でしょう。

 マイホームは一生に何度も買い換える事はできませんし、賃貸ですら頻繁に引越しをすることはできません。
一度住む場所を決めてしまうと、長期間そこに住むことになります。
ご自分や家族の健康・安全を考えるとき、大気汚染を含め環境は、十分考慮することが望ましいでしょう。
 便利さだけを求めて幹線道路の付近に住むと、その汚染物質の影響で肺がん・気管支喘息・アトピー等のアレルギー疾患・騒音によるストレス…様々な疾病に罹患する危険性が上がります。
 その他にも、農地の近くでは散布農薬、工場等の近隣ではその排気・ばい煙…注意すべきことには事欠きません。
家選びでは、建物の豪華さや設備・近隣の商店・学校などの目先の利便性ばかりでなく、環境についても綿密に下調べをすべきでしょう。

日本の都市でも、中国ほど酷いことはありませんが、それでもそれぞれの地域の大気汚染は、皆さんが考えている以上に、愕然とするくらい差があるものです。
その環境で、何年・何十年暮らすことを考えれば、その影響は如何ばかりでしょうか?
(参考:大気汚染地図情報
 その上、大気汚染の基準とは、「そこに何年~何十年にわたって、居住しても安全ですよ」という基準ではありません。
「まあ、その大気を吸ったからといってすぐに、目に見える健康被害は起こらない」ということです。
そして、それも汚染物質一つ一つについての基準であって、2つ以上の物質の複合した影響など全く考慮されていません。
 
 過去の幾多の公害も、ずっと後になって人体への影響が確認されるケースがほとんどであることを考えると、居住する地域の環境は、「環境基準よりは良い」などという後ろ向きなレベルではなく、できるだけ良いに越した事はありません。 

*何十年にもわたる影響を考えると、これからは黄砂による汚染も無視できませんよ!
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黄 砂 ア レ ル ギ ー に つ い て
市瀬孝道教授 (大分県立看護科学大学) 人間科学講座 生体反応学研究室
メールを頂きありがとうございます。 できるかぎりご質問にお答えします。
私どもは、実験動物を用いた研究を行っております。 黄砂がアレルギーの病態を悪くするという結果は動物実験でもハッキリと出ています。
「黄砂アレルギーとは? 医師の方々の見解」を見ましたところ黄砂が原因でアレルギー症状が悪くなった方が沢山おられるようです。 私の研究の切っ掛けもこのような方々の訴えが個人レベルで多かったことにもよります。
しかしながら、黄砂のアレルギーへの影響に関してはまだ何も調べられていません。 研究の順番からすれば、調査研究が先行し、動物実験でそれを確かめる、というのが一般ですが、黄砂の疫学的な調査研究がなかなか難しく、行われていないのが現状です。 できるならば今後、アレルギーへの影響に関して疫学的な調査を行いたいと考えています。 できるかぎり情報をお寄せ頂き、調査ができるように進めて行きたいと考えています。
さて、私共の研究結果から、黄砂の有害性について少し書いていましたので、ご参考になればと思います。
1. 黄砂の有害成分の種類と量
1) ミネラル粒子中のSiO2 : シリカという成分(黄砂中の石英、長石、雲母、カオリナイトに含まれる)。 Siは黄砂には元素成分として28%含まれています。 SiO2はアスベストの成分でもありますが、アスベストは針状になったものを言います。 形状はともあれ、SiO2(シリカ)が肺に入ると強い炎症を引き起こします。
2) 微生物由来の成分 : b-glucan(カビの菌糸体成分) LPS(細菌内毒素でリポポリサッカライドという)
3) 大気汚染物質と黄砂との反応生成物  
・ 二酸化窒素(NO2)+黄砂= 硝酸イオン
・ 二酸化硫黄(SO2)+黄砂= 硫酸イオン:大気中に浮遊する黄砂は硫酸イオン含量が高い。
・ 硫酸アンモニューム+黄砂= 石膏成分に変化
2. 黄砂全体の成分構成
元素成分はSiが最も多い。続いてAl, Ca, Fe の成分が多いです。 特にSiは長石や石英が多く、黄砂は長石を多く含んでいます。
3. 有害成分の発生源
1) ミネラル粒子中のSiO2 : 土壌中にあるミネラル成分、特に長石、石英、カオリナイト等に多く含まてれいる。
2) b-glucan, LPS :土壌中のカビや細菌(グラム陰性菌)に由来するもの。
3) 大気汚染物質と黄砂との反応生成物 :中国工業地帯から発生する酸化性の大気汚染ガスがアルカリ土壌由来の黄砂と反応して生成される。
肺に炎症を起す成分はSiO2, b-glucan, LPS、硫酸イオンのようです。 学術論文にはまだなっていませんが、黄砂、SiO2, Al2O3, カオリン、アリゾナダスト等にアレルギー増悪作用があります。 SiO2やアリゾナダストはその作用が強く、アリゾナダストのSiO2含有量は68~75%です。
黄砂、アフリカのサハラダストやアリゾナダストが世界的には問題となっていますが、これらの粒子径は4~8ミクロンです。スギ花粉は30ミクロンですので、大変に小さいように思われますが、これらのダストサイズとなりますと肺包まで到達する量としては少なく、実際の濃度の3%前後です。
ですので、全てが肺の中に入るわけではないのです。 多くは鼻にトラップされるので、むしろ花粉症にはよくないと思います。 更に小さい粒子はディーゼル由来の黒煙粒子で0.5ミクロンです。 これは肺の奥まで入りますし、アレルギーとの関係は明白です。
(2006年5月9日加筆部分)
私共の研究の結果では大気汚染物質と黄砂との反応生成物質、特に汚れた黄砂に多く含まれている硫酸イオンはアレルギー反応を増悪しませんでした。
黄砂アレルギーとう言葉を最近よく耳にしますが、黄砂そのものがアレルギーを引き起こすわけではありません。 黄砂を380℃で焼きますと、大気汚染物質との反応生成物質や微生物学的因子が全て無くなってしまいます。この黄砂のみをマウスの気管内に投与しても、アレルギー反応や喘息様の病態は起こりません。
しかし、この黄砂に、ダニ抗原あるいは卵白抗原をミックスして投与しますと、抗原を単独投与した場合よりも遥かにアレルギー炎症の悪化が見られます。 このとき、アレルギー抗体といわれる抗原特異的-IgEやIgG1抗体にも増加が見られます。 この作用をアジュバント作用と言っております。
黄砂そのものがアレルギーを引き起こすわけではないと言いましたが、黄砂に付着しているカビ等の成分がアレルゲン(抗原)となり、これに黄砂の中のSiO2のような成分が、そのアレルゲンの作用を強く助長する(アレルゲンによる炎症を悪化する)可能性はあるかと思います。 確かに、汚い物を付着した黄砂(大気中を浮遊していた黄砂)はダニ抗原や卵白抗原を入れなくてもアレルギー反応に近い炎症が見られます。
ですので、黄砂アレルギーという言葉は間違いではないのかも知れません。 (加筆ここまで)
黄砂に関する疫学調査は韓国、中国、台湾で行われています。 韓国ソウルでは黄砂期間中の65才以上の年齢者の死亡率が増加し、特に、心血管及び気管支疾患の死亡率が4.1%高くなったと言う疫学調査があります。
その他、幾つかの疫学調査があります。 環境省が出している黄砂検討会報告というのが以下のアドレスにあるので見て下さい。
環境省 > 地球環境・国際協力 > 黄砂 > 黄砂問題検討会報告書集
この中の黄砂の、「2.5.黄砂の社会問題化」、の最後の部分に黄砂のヒトへの影響が少し書かれていますのでご参照下さい。
対策としては、黄砂がひどい時にはマスクをするか、外に出ないのが一番です。
また皆様の情報をお寄せ頂きましたら幸いです。 できるかぎり私も黄砂に限らず情報をご提供しますので、今後とも宜しくお願い致します。
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<環境GISとは> http://www-gis.nies.go.jp/
大気環境
水環境
化学物質
測定地点マップ
環境数値データベース
環境GISは、全国の大気環境、水環境、化学物質の環境汚染の状況を地理情報システム(Geographic Information System: GIS)を用いて提供するウェブサイトです。

大気環境
◎ 東アジアの広域大気汚染マップ
東アジアの広域的な大気汚染の状況について、国立環境研究所等が開発した予測モデル計算による黄砂と大気汚染物質の濃度予測、 黄砂ライダーによる観測状況、東アジア酸性雨モニタリングネットワークによる酸性雨の観測状況、 大気汚染物質インベントリーによるメッシュ別年間排出量(推定値)などの情報を公開しています。
◎ 大気汚染予測システム
光化学オキシダント及び二酸化窒素の大気汚染濃度の予測を行い、東アジア(100kmメッシュ)、日本(25kmメッシュ)、 および関東、中部、関西、九州(5kmメッシュ)の各地域の予測濃度分布を提供しています。
毎日1回、午前9時に、当日3時から翌日24時までの毎時の汚染濃度予測図を更新します。
◎ 大気汚染状況の常時監視結果 (1970~)
大気汚染防止法に基づいて全国の「一般環境大気測定局」及び「自動車排出ガス測定局」における測定物質の汚染濃度や環境基準達成状況 を地図上に表示します。また測定結果のデータ表示や経年変化をグラフで見ることもできます。
測定物質は二酸化硫黄、一酸化窒素、二酸化窒素、窒素酸化物、一酸化炭素、光化学オキシダント、非メタン炭化水素、 メタン、全炭化水素、浮遊粒子状物質、浮遊粉じんです。
◎ 有害大気汚染物質マップ (2001~)
大気汚染防止法に基づいて地方公共団体及び環境省が実施している有害大気汚染物質モニタリング調査の結果を元に、測定物質の濃度を 地図上に表示します。また測定結果のデータ表示や経月変化、経年変化をグラフで見ることもできます。
測定物質はアクリロニトリル、アセトアルデヒド、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、酸化エチレン、1,2-ジクロロエタン、 ジクロロメタン、水銀及びその化合物、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ニッケル化合物、ヒ素及びその化合物、1,3-ブタジエン、 ベリリウム及びその化合物、ベンゼン、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒド、マンガン及びその化合物、クロム及びその化合物です。
◎ 規制・指定の状況
大気環境保全に関する下記の規制・指定の状況を地図上に表示します。
▼公害防止計画策定地域 ▼スパイクタイヤ粉じん指定地域 ▼自動車NOx・PM特定地域 ▼NOx総量規制指定地域 ▼SOx総量規制指定地域

◎ 生活環境情報サイト
騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法に基づく法施行状況(法の基づく規制地域、規制基準の設定状況、苦情件数、届出件数等)を地図上 に表示します。また「残したい日本の音風景100選」、「かおり風景100選」も見ることができます。
◎ 全国自動車交通騒音マップ (2002~)
騒音規制法に基づいて行われている全国の自動車交通騒音の測定結果を元に、道路沿線の環境基準達成状況を地図上に表示します。
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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
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