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間違いだらけの資格選び⑤ :日本語で取れる「国際資格」・・・その1

ぼへー 当ブログでは、資格ビジネスについて、継続的に取り上げ警鐘を鳴らしております。
最近は、いわゆる「漢検問題」によって資格ビジネスというものが、いかに適当に運営されていて(官民の癒着・天下り団体・非営利に伴う税優遇・・・により)想像以上に、不当に暴利を貪っているビジネスかが、国民にあらためて周知されてきており、「資格」ブームに熟考を促す良い機会になってくれればと考えています。
 特に、これから資格を取得する方は、資格ビジネスの現実を知り、皆さんの前向きの気持ちを無駄にすることなく、悪徳資格ビジネスに騙されることなく、後悔しない資格選びをしてください!

{コラム:日本語で取れる「国際資格:CFP」}
 個人的に、数ある「資格ビジネス」の中で驚嘆しているのは、FP協会の「CFP」です。
資格ビジネスの‘最終進化形’と言えるのではないかと私は考えています。
あらゆる「資格ビジネス」における最強の収益モデルといえるでしょう!

 資格を認定しているような団体は、大体天下りの官僚体質で、殿様商売・商売下手な場合が多いのですが、ここは別。ビジネスに対する嗅覚が、鋭敏です。
商売下手な資格教育スクールなど足元にも及ばないビジネスセンスがあります。

※それは、どういうことでしょうか? 
 FPに関する資格は、「FP技能士」という国家資格ができましたので、通常の場合、同分野の既存の民間資格は、統合されてなくなるのが普通です。
 しかしFP協会は、民間資格(AFP CFP)をあえて残しました。
これだけだと、国家資格でない民間資格なんて、あまり相手にされなくなるところです。
     ↓
そこでAFPは、実際は、民間資格にすぎないのですが、試験を2級FP技能士を流用するという形で、国家資格と何か関連あるかのような、絶妙のリンクをかけたのです。
(本当は、まったく別個の民間資格なのですから、まったく別の試験をするのがスジなのですが、このやり方だと国家資格の試験を1回開催するだけで、民間資格AFPの試験も実施したことに出来てしまうので、試験コストは半分になり、FP協会としては一石二鳥。)

 そして、試験は、2級FP技能士試験を流用し、認定講習・継続教育等の付録を追加することで、認定者から認定講習代や年会費等を徴収するかわりに、「AFP」という、なにか国際資格かのような体裁の良い名称の民間資格を名乗る権利を与えます。

 「CFP」に関しても、「CFP」自体は、民間資格なのですがCFP認定者は、「1級FP技能士」の学科試験は、免除されます。
「AFP」のように「2級FP技能士」試験と一緒とまではできませんでした。
しかしながら、単なる民間資格を取得するだけで1級FP技能士という「国家資格」の二つの試験(学科試験・実技試験)のうち一つ(学科試験)だけでも免除されるというのは、大きな魅力でしょう。
 「FP技能士」の国家資格化における利害調整の結果のイビツな姿とはいえ・・・まったくの民間資格と国家資格がここまでリンクしているというのは、前代未聞では?
他に例があるとしたら、皆様ぜひ教えてください! 
     ↓
 これだけでも、十分すごいのですが、CFPは「国際資格」でありながら、なんと‘日本語’で受けられるのです。
これを皮切りに、このやり口を模倣した米国発の英語三文字資格で日本語で受けられるものが、増加してきました。
皆様も名称と実態に十分注意を払った方が良いですよ!

 しかしながら、「日本語で取れる国際資格」という離れ業は、本当に金儲け「資格ビジネス」としては尊敬に値します。
コペルニクス的展開といえます。
今まで、「国際資格」を取るということは、まず、そのレベルまで、英語を使いこなせないといけなかったのですが・・・日本語で取得できるのです。 
 「国際資格が日本語で取得できる!」これは、笑ってしまうぐらいスゴイ「売り」ですね。
この「CFP」は、資格ビジネスの世界に新しい地平を開いたと思いますね、正直。 

 そんな「CFP」ですが、ほめすぎましたので、苦言を呈するとすれば、「CFP」は日本語で取得できる国際資格ですが、「CFP®認定者は、米国及びFPSB加盟国・地域のCFP®認定者と同等に評価され、日本で認定されたCFP®認定者であることを明示することにより、日本国外においてもCFP®商標を使用し業務を行うことができます。」(FP協会サイトより引用)
 つまり、日本語で取得できるかわりに、仮に取得しても、米国で名乗る際には、「私は、CFPです。」とスッキリ名乗ることは出来ず。
「私はCFPですが、あくまでも日本で認定されたCFPです。」と注釈付でなければ契約違反になってしまいます。

当然といえば当然ではありますが、私もジックリ調べるまでは、そんなふうに思っていなかったのでガッカリ!
これでは私には国内資格と変らないように思えてしまいました。
結局、何の注釈も無く「私はCFPです。」といえるのは、日本国内だけなんですから…。
(こんな国際資格ってほかにも有るのかしら? 知っている方がいたら教えてください!)

 ホントのところ事実上、ごく普通の人がイメージするような“国際資格”では有りません。
だってアメリカ行ったら、「日本のCFP」に過ぎないんですから…。
この実態で「国際資格、国際資格…」と宣伝しまくるのは、道義的には騙しに近いですね。
 これを知って私は、取得するのをやめました。

 もし「CFP」が必要なときが来たら、私なら米国で取りますね。
「私は、CFPです。」と素直に名乗れるように…。

 実はCFPを取得している人でもこのことを正確に理解している人は、非常に少ないです。
「CFP」資格は、米国資格の商標を許諾使用して、日本で展開するといういわば「資格のフランチャイズビジネス」のようなもの。
あくまで国内で認定された「CFP」は、国内での商標許諾を得ているだけなので、他国ではそのことを正しく注釈しないと「CFP」という名称を使用できないのです。
アメリカで「I am CFP.」なんてストレートに注釈なしで表現して、いい気になってFP業務を行なって、訴訟されない様に気を付けてね! 

 そもそもこんな注釈つけなくてはいけないのでは、個人的には“国際資格”という言葉と実態のギャップが、大きすぎると思います。
これじゃ、弁護士が、アメリカへ行き、「私は、日本の弁護士です。」というのと実質的な違いはないじゃないですか。
個人的には“国内資格”と呼んだほうが、正確に実態を示しているとは思いますがね・・・

 いずれにしても、資格取得者がこのことをどう考えるかは、人それぞれでしょう。
本当のところ、日本の「CFP」の大半は、英語も出来ないし、欧米でFPをやる気も無い人間ですから、“真”の「国際資格」である必要は、さらさら無いともいえるでしょう。
 逆に、日本語で簡単に取得した上に、顧客には「わたしは“国際資格”取得者でござい…」と喧伝できるので、FP協会と大半のCFP取得者の利害は一致しているといえます。
ですから、このことは全く問題にすらされないというのが実態です。

  しかしながら、資格取得者・FP協会はそれで良いでしょうが、「この人は、CFPとかいう“国際資格”をもっている英語に堪能で、最新の米国金融に詳しいお方だ・・・」と思ってしまう素直な「顧客」にしてみれば、堪りませんね・・・。
(特に、横文字に弱いお年寄りなど一発でだまされてしまいますね…まあ、勝手に「英語が出来る、最新の米国金融に詳しい・・・」と思った「顧客の側がいけない!」と言うことなんでしょうが。)

※マメ知識:「イメージどおりの“国際資格”ってないの?」
※金融機関のお客様方へ
 あくまで私見ですが・・・金融機関がらみの英語三文字資格で顧客として信頼にたる“国際”資格は、「CFA」ぐらいではないかと思います。
「CFP」と同じような名前ですが、「CFA」という資格は、現地と同じ試験を英語で受検する形をとり、米国の会計・金融知識も十分担保されています。

ごく普通の人が「国際資格」と聞いてイメージするとおりの資格で、金融業界では非常に高く評価されています。
 顧客の皆様も大事な自分の資産に関わることですから、金融機関の社員が「私は、国際資格持ってますから・・・」などと言われた時の為に、いわゆる「国際資格」について最低限の知識をもたれることをオススメします。
 一般の人は、「国内資格」については、「医師・税理士・弁護士・教師・・・」国家資格者に日常的に接していたりということも有り、著しく乖離した認識は、持っていない場合が多いです。
しかし、「国際資格」に関しては、そもそも定義がいい加減な上に玉石混淆がヒドク、日常生活において接触もありませんから、どうしてもイメージ先行で、その「国際資格」の実態とまったく乖離したイメージを持っていることが珍しくありません!

 顧客の皆様「英語三文字資格を持っています・・・」と言われても、絶対に「この人は、英語が出来る・・・、米国の金融知識に詳しい・・・」なんて勝手に思い込んではダメですよ!!
いわゆる「国際資格」は本当にピンキリですから・・・。
 顧客が、勝手にそのように思い込んでくれることこそ、「日本語で取れる国際資格」のネライなのですからね・・・!!

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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

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