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米政府、「ボルカールール」実現目指す姿勢を再度表明 ・・・今思えば、やはりグラス・スティーガル法って正しかったよね!

<米政府、「ボルカールール」実現目指す姿勢を再度表明> 2月24日 ロイター
 オバマ米政権は23日、銀行のリスクテイク抑制を目指す「ボルカールール」について、実現を目指す姿勢をあらためて表明した。ギブズ米大統領報道官が記者団に述べた。
 報道官は「あきらめない。内容を緩和するつもりはない」と述べた。
 米上院では現在、銀行や資本市場の規制強化を目指す法案をめぐって議論が行われており、超党派の法案が数日中にも、発表される見通し。
 上院銀行委は内容を緩和した「ボルカールール」を法案に盛り込むことを検討中。消費者保護やデリバティブに関する新ルールも提案する。
 関係筋が23日に明らかにしたところによると、上院は、下院が昨年12月に可決した法案の内容も一部盛り込む可能性がある。下院の法案は、金融システムの安定性を脅かすと判断される自己勘定取引を制限する権限を規制当局に与えるものだが、制限を義務付けるものではない。
 オバマ大統領は1月、いわゆる「ボルカールール」を発表、市場に衝撃が走った。大統領は「銀行は今後、ヘッジファンドやプライベート・エクイティー・ファンドへの出資・保有はできなくなり、顧客とは無関係の自身の利益のための自己勘定取引は禁止される」ことを提案した。
 一方、米財務省は23日、「ボルカールール」への姿勢についての質問に対し、銀行の自己勘定取引の「強制的制限」を支持すると応じた。
 ニューヨーク連銀の元高官は、財務省の声明について、政府のスタンスがやや変わったことを示唆すると指摘。「当初の提案は方向性が誤っており、内容も厳しすぎると、考えるようになっている」と述べた。
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ぼへー 私のようなグラススティーガル法時代(日本的にいえば銀証分離)に証券業界に籍を置き、「金融ビックバン…、規制緩和…、銀証分離は不効率…、ユニバーサルバンキングで便利な…」とかいって、銀行に有利にドンドン規制緩和していく時代を過ごした人間にとって…
本能的に感じていた「グラススティーガル法を撤廃などして大丈夫なの?」という思いは、ボルカールールの話を聞くにつけ、正しかったと再認識しますね。
やはり銀行と証券では、本質的に業務の質が違い、二つの業務の間には、顧客に対し、二律背反・利益相反的な部分も多い。
効率性・収益性だけを追求して両者を一つにする事は、目先にはメリットのように見えますが、結局のところ顧客にとって大きなリスクとなります。

こんなことは、素直に考えれば当然の帰結だったのです。
時代は変われど、「銀行」というものの本質は、「人からできるだけ低い金利でカネを預り、そのカネをできるだけ高い金利で貸し付ける」≒「高利貸し」です。
良いにせよ悪いにせよカネでカネを生み出すだけのビジネス。
一歩間違えれば、社会悪となりかねない存在であることは、誰でも分かるでしょう。
ですから「銀行(=高利貸し)」自体が、大半の宗教(特にイスラム教)では、不道徳極まりない商売とされ、禁止されるくらいです。
昔の人は「銀行(=高利貸し)」というものが持つ本質的な危険性を認識していたからこそ、宗教的倫理観でその行動に規制をかけていたわけです。
昔の人の知恵を馬鹿にしてはいけません。
「銀行(=高利貸し)」を宗教を利用して、チャンと社会的に規制していたのは、さすがだったと思いますね。

 似たような例としては、大半の宗教は「姦淫」を悪としていますが、これも「フリーSEX…」「同性愛も自由…」といってエイズ・性病の蔓延に苦しむ現代社会を省みるに、宗教自体が素晴らしいかは別として、社会のリスク管理としては、非常に効果的であったと納得できます。
 
 時代が進み、宗教的倫理観は廃れ、資本主義社会になり金融資本=「銀行(=高利貸し)」の行動のタガはドンドン外れ・・・
ついには「銀行(=高利貸し)」は、高利貸しに飽き足らず本分を忘れ、人から預かったカネで自らリスキーな投機を行い、高利貸し以上の利益を目指すに至りました。
そして、その挙句は、「大恐慌」の引き金を引いたわけです。

 大恐慌の壊滅的な金融恐慌の被害の反省から、「銀行(=高利貸し)」は少なくとも、自らリスクをとって暴利をめざす投機は行わないという「銀証分離」・「グラススティーガル法」が制定されたわけです。

 しかし、歴史は繰り返すとは、よく言ったもので・・・
大恐慌のの記憶も薄らぎ、「銀行(=高利貸し)」は、その本質(強欲さ)から…
「銀証分離は不効率…、ユニバーサルバンキングで顧客に便利なワンストップサービス・・・」
いろいろなもっともらしい理屈を繰り広げ、銀証分離・グラススティーガル法というタガを外す策動を繰り広げました。
そして、ついには、「銀行(=高利貸し)」は、1999年には完全にグラススティーガル法を無きものとしました。

 その後の結果は、推して知るべし、「銀行(=高利貸し)」が自らリスクをとって、投機を行うわけですから・・・
10年と持ちませんでしたね、破綻するまで・・・

今回の「ボルカールール」がどうなるのか予断を許しませんが、その示す精神は歴史的にみても正しいことは必然です。
現在、銀証分離・グラススティーガル法のタガが外れ、異常に強大化している「銀行(=高利貸し)」は総力を挙げて反抗するでしょう。
しかし、それに負けて、「銀行(=高利貸し)」を野放しにして置くという選択をするのであれば、いずれ世界は、「銀行(=高利貸し)」によって再び大きな金融破たんを経験することだけは、免れないでしょうね。

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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
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