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フェンダーミラー車はどこへ? 優れた安全性も「絶滅寸前」に ・・・国民の生命安全より経済を重視した悪政でしたね

<フェンダーミラー車はどこへ? 優れた安全性も「絶滅寸前」に>   2011.3.6 MSN産経ニュース
 「昨今、道路を走っている自動車のミラーはほとんどがドアミラーです。十数年ぶりに新車を買おうといくつか販売店を回り、欲しいと思っている車種のドアミラーをフェンダーミラーに交換できるか尋ねましたが、どの販売店でも営業マンの答えは『できない』でした。昭和50年代のある時期まで国産車といえばフェンダーミラー車でした。なぜフェンダーミラーは姿を消してしまったのでしょうか?」=前橋市の無職、持木徳夫さん(61)
「外圧」で規制緩和
 ドライバーが運転中、後方や側方を確認するために不可欠なミラー。もともと自動車には、側方や後方を確認するための鏡などの装備品は付いていなかった。1950年代に英国で販売戦略のため一部車両にバイク用のミラーが取り付けられたのが、車体外ミラーの起源とされる。
 かつて日本では、ボンネットの前方両端に装着されるフェンダーミラーしか認めていなかったが、前席ドアの両端に取り付けられたドアミラー車が主流となっていた米国をはじめとする海外の自動車業界から「非関税障壁だ」との指摘が相次いだ。
 このため国は、昭和58年に「車体外後写鏡取付位置の技術基準」を緩和。外国車はもちろん、国内で製造・販売される国産車へのドアミラーの装着が可能になった経緯がある。
規制緩和後、国内メーカーはデザイン性に優れたドアミラーをこぞって採用していった。現在では、フェンダーミラー車のセダンタイプ乗用車を生産しているメーカーはほとんどない。
 トヨタ自動車によると、同社のセダンでフェンダーミラーを採用しているのは、タクシー営業用の「クラウンコンフォート」「コンフォート」に加え、要人の送迎などに使われる限定生産の最高級車「センチュリー」のみ。
 日産自動車では、現在生産しているフェンダーミラー車はゼロ。「デザイン性などを考慮した結果、すべてドアミラーにしている」(同社広報部)という。
 国土交通省自動車交通局の鈴木誠・国際業務係長は「今も乗用車でフェンダーミラーは決して禁止されているわけではないが、現実としてはほぼすべてのメーカーがドアミラーを標準装備にしている。わざわざ改造して付け替えるには、少なくとも数十万円単位のコストがかかってしまい、現実的ではないと思う」と話す。
プロからは信頼も
 時代の流れに押されて絶滅寸前にも思えるフェンダーミラー車。だが、未だに「主役」を張っているのがタクシー業界だ。
 社団法人「全国乗用自動車連合会」によると、全国で約22万台走っている法人営業のタクシーのうち、7割程度はフェンダーミラー車。理由は「現場の運転手がフェンダーミラーを希望しているから」だという。
 ではなぜ、フェンダーミラーが好まれているのか。第一に挙げられるのが、安全性に優れていることだ。
運転者の側方に位置するドアミラーに比べて、フェンダーミラーはより前方に位置しているため、より死角が少ない。加えて、前方を見ながら運転するドライバーはドアミラーだと首を左右に振って確認しなくてはならないが、フェンダーミラーなら前を向いたまま、視線を動かすだけで顔の向きを変えることなく後方確認ができる。
 ドアミラーでは、左折時にいったん視線を前方から切って確認する必要があるが、こうした一瞬の死角が事故を引き起こすケースも多い。人の命を預かる運転手としては、フェンダーミラーの方が安心できるのだ。加えて首をあまり動かさずに済むことで、長時間運転の際の疲労軽減にもつながっているという。
 もう一つの理由は、ドアミラーだと、ミラー越しに後部座席に乗せている客と目が合うような場面が発生し、「こっちをのぞき込んでいる」と先方に不快感を与えることがあるからだという。“客商売”という観点から見ても、フェンダーミラーは理にかなっているのだ。
 ただ最近は、ガソリン価格の高騰や環境への配慮などの影響もあり、トヨタ・プリウスなど燃費のよいハイブリットカーを導入する会社や個人事業者も増えた。当然、こうした車はドアミラーだ。
 それでも同連合会は「現場の運転手ら『プロ』のフェンダーミラーへの信頼感は依然、高いものがある。完全になくなることは当分ないのではないか」と話している。
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ぼへー フェンダーミラーの車・・・確かにタクシーか教習車を除いて全く見なくなりましたね。
久しぶりに大手のメディアで、国民の生命・安全を犠牲にして行われた1980年代からの自動車関連の「規制緩和」についての記事が掲載されましたので取り上げます。
今となっては懐かしい「日米貿易摩擦」により、貿易不均衡是正の名のもとに、国民の生命・安全よりも、経済政策を優先した悪しき「規制緩和」については、このような形で忘れ去られないために、今回のような記事も良い機会だと思います。

 ただし「規制緩和」について闇雲に反対を唱えたいワケではありません。
大半の「規制緩和」は、一部の者の既得権となってしまっているような不要な「規制」を緩和するものですので、基本的に正しい政策と言えます。
しかし、国民の「生命」・「安全」・「権利」を守るための本当に必要な規制を緩和してしまうことは、稀代の悪政に繋がります。
戦後の規制緩和の歴史の中で、やってはいけなかった2つ大きな「規制緩和」がありました。
一つは、「労働における中間搾取の排除」の規制緩和。
(・・・現代版の周旋屋「派遣業」が跋扈、ワーキングプアへ至ります。)
もう一つが、貿易摩擦解消のための「自動車関連の規制緩和」。
どちらの「規制緩和」もその後、国民に大きな損失・犠牲を生じさせたと言えます。

 今回の記事で取り上げられた「フェンダーミラーの規制」もその一つです。
1980年代、日米貿易摩擦の解消のために、一貫して緩和された自動車に関する規制。
さまざまな規制緩和の結果、この30年程で自動車の排気量は増え、馬力は不必要に上がり、3ナンバー車が増加(車体が無暗に大きくなり)、ウィンドウは真っ黒でも良くなり、ミラーはカッコよい代わりに安全確認しにくく車体から大きくはみ出してしまう「ドアミラー」に変りました。

 その結果、規制緩和後、交通事故の発生件数・負傷者数は、右肩上がりで増え続けました。
(近年でこそ、車の登録台数自体が横ばいなので、伸びは止まりつつありますが・・・緩和前に比べれば格段に悪い状態。)
自動車メーカーや国は、責任を追及されると困るので・・・
「交通事故死者の減少」だけを前面に押し出して、交通行政や自動車メーカーの方向性に間違いがないかの如く洗脳し、国民の目を欺いています。

確かに、広報される通り「交通事故死者」だけは、減少しました。
交通事故死者の構成で最も多いのは、自動車乗車中の死者です。
この20年で、自動車乗車中の事故死者は、数千人規模で減りました。
しかし、「交通事故件数」がドンドン減少し、交通状況が安全になって、「交通事故死者が減少した」のではなく・・・
ただ自動車の車両自体が3ナンバーとなり、ドンドン大きくなり搭乗者にとっては安全になり、衝突安全基準も厳しくなったのでエアバックやらABSやら色々な安全装置が装着されたこともあり、「自動車搭乗者の死者」が、大幅に減っただけなのです。
 残念ながら、自動車に関連する「規制緩和」のおかげで日本の狭い道路に、不必要に大きい北米市場向けの車が溢れてしまいました。
交通事故件数は規制緩和後、自動車増加率を超える割合で増え続けました。
貿易不均衡解消のために、安全性が高いフェンダーミラーの規制を緩和し、ドアミラーになったことで、一体どれだけ事故が増加し、歩行者の生命・安全が脅かされたことでしょうか・・・。
今後、同じような失政を繰り返さないためにも「自動車関連の規制緩和」が、どのような重大な結果をもたらしたかをこのフェンダーミラーの記事のような形で啓発し、忘れ去ってしまわないようにしていかねばならないでしょう。




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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
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