1. Top » 
  2. 時事 » 
  3. 製造業派遣「原則禁止」削除…民自公が大筋合意

製造業派遣「原則禁止」削除…民自公が大筋合意

<製造業派遣「原則禁止」削除…民自公が大筋合意> (2011年11月15日11時15分 読売新聞)
 政府提出の労働者派遣法改正案に盛り込まれた「製造業派遣」と「登録型派遣」をそれぞれ原則禁止する規定について、民主、自民、公明3党が両規定の削除で大筋合意したことが15日、分かった。両規定に反対する自公両党に民主党が譲歩した。
 同改正案は修正のうえ、今国会で成立する見通しとなった。
 同改正案は派遣労働者の待遇改善を目指し、2010年の通常国会に提出された。改正案には、〈1〉派遣元企業が得る手数料の割合を明示するよう義務づけ〈2〉製造業への派遣は原則禁止〈3〉仕事がある時だけ派遣元と雇用契約を結ぶ登録型派遣は秘書や通訳などの専門26業種以外で原則禁止――などを規定した。
 このうち、製造業派遣と登録型派遣の原則禁止には、経済界に「急な仕事の発注に対応できない中小企業が影響を受ける」などと反対意見が強い。自公両党も経済界の懸念を踏まえて政府案を批判。同改正案は衆院で継続審議となり、今国会でも実質的な審議に入れないままになっている。
 このため、民主党は、製造業派遣と登録型派遣の原則禁止以外の待遇改善策の実現を急ぐ必要があると判断し、両規定の削除に応じることにした。
************************************************************
ぼへー 民主党が政権を取るにあたり、
「小泉政権により格差が・・・」
「規制緩和の行き過ぎが・・・」
「ワーキングプアが・・・」
~といったことを取り上げ、民主党ならそれを解決するといったことを喧伝しました。
また、うさん臭い「派遣村」なんてものを支援して、ワザワザ出向いたりなんかして、国民の人気取りのためのミエミエのパフォーマンスを繰り広げていましたね。
それが、今となっては、
~「政府提出の労働者派遣法改正案に盛り込まれた「製造業派遣」と「登録型派遣」をそれぞれ原則禁止する規定について、民主、自民、公明3党が両規定の削除で大筋合意した」~ときたものですから!
所詮、民主党の労働者派遣問題に対する姿勢・信念などこんなものです。
こんな体たらくで、「国民の生活が第一」なんてどの口が言うのやら・・・
 民主党みたいな信念もなく、軽佻浮薄な輩では、経団連が長年の悲願を達成して手に入れた「現代の“手配師・周旋屋”」=「人材派遣会社」を取り上げることなど、到底できそうにありませんな。

(“手配師・周旋屋”の復活という宿願達成への経団連の「執念」と「周到さ」とは!)
 ところで、派遣・非正規雇用問題は、「小泉改革がいけなかった…」などという評論家・コメンテーターが多いですが、非常に表面的な見解に過ぎません。
経団連が上手に小泉改革を利用したことで、自分たちが表舞台に出て、目立つことが避けられた結果、「小泉改革がいけなかった」ように見えているに過ぎません。
 現在の派遣・非正規雇用問題の根源には、もっと根深い経団連の宿願達成への長期的な戦略が潜んでいます。

(*宿願の発生)
 戦前の劣悪な労働条件・搾取的雇用慣行を抜本的に改善する為に、戦後になって(事実上GHQの指示により)、労基法をはじめとする労働関連法の整備が行われました。
 そして経営者にとっては、
「戦前の“手配師・周旋屋”の復活による経営者に有利で便利な雇用慣行をもう一度実現すること」
が宿願となりました。
それでも戦後は、長期的に右肩上がりの経済成長が続いた上に、日本の労働者の年令も若く、給与水準も世界的に見れば低位の状態が続きましたので、戦後の雇用慣行に対して、経営者が意を唱えることの優先度は、高くはありませんでした。
しかし、高度成長期も終わり、時代が進むにつれ、日本の給与水準も世界的に遜色ない水準に至り始めるにしたがい、宿願成就の優先度は高くなり、経団連も要所で雇用慣行の改革に向けた活動を打ち出すようになりました。

(*宿願成就への道)
 そして、ついに提言などの繰り返しによる世論操作・政界工作が実る時が来ます。
1980年代には「専門的な職種のみに限る」といった条件付ではありましたが、とうとう「派遣業」という名の“周旋屋・手配師”の復活にこぎつけました。
その後着実に既成事実を積み上げていきました。
 そして、経団連の宿願成就は最終段階に入ります。

(*宿願成就)
バブル崩壊からの浮揚を目指す小泉改革の“構造改革”が始まると、早速経団連は「日本的雇用慣行の改革」を提起しました。
 確かに戦後の右肩上がりを前提とした雇用慣行・人事制度等を改革することは、合理性も十分有りましたから…。
そこで、体よくその改革項目の中に滑り込ませた“派遣”の原則自由化による「“手配師・周旋屋”の事実上の完全復活」という経団連の宿願も、その本当の意図が理解されないまま、採用されてしまいました。
 そして、ついに戦後一貫して経団連(経営者)が宿願としてきた現代版の“手配師・周旋屋”=“派遣業”の復活が成就しました。
 現在のワーキングプアに至るまでの長期にわたる経団連の戦略的な道程であることをご理解いただけたでしょうか!
さすが経営者だけあって長期的視野に立ち、執拗に自分たちのビジョンを実現する突破力には感嘆しますね。



(*宿願成就の陰の立役者)
 経団連の宿願成就の一端を担ったとも言えるのは、日本の労組です。
経団連の長期にわたる戦略的な宿願達成をみるにつけ、日本の労組の無能ぶりが浮き彫りになります。
敗戦という多大な犠牲を払って得たせっかくの労働者の権利・有利な雇用慣行。
日本の労組は、御用組合に徹し、経営者に迎合し、お祭り“春闘”ぐらいしか活動してこなかったといえます。
 非正規雇用・派遣問題に関しても、正規雇用中心の労組様は、当初マトモに取り上げませんでした。
それどころか正規雇用者を守る為、率先して派遣・非正規雇用を批判するだけの態度でしたから…。
 ようやく最近になって、少しは非正規雇用者の組織化などに取り組みを見せていますが、時既に遅い!
少なくとも経団連が宿願を果たし始めた1980年代から、経団連に対峙して派遣法の成立は、潰すべきでした。
チョットでも労働法規かじった者なら、「間接雇用の禁止」が労働者保護にとって、どれほど重要な規定か知らないことは無かったはずです。
形式上「派遣」は間接雇用でないことになっていますが、事実上間接雇用と同じ事で、現代版「手配師・周旋屋」であることは、明白だったのですから・・・

いわんや2000年代における“派遣の原則自由化”など、ストをしてでも止めるべきでしたね。
これじゃ、組織率も下がるわけだ。
貴族化して何の役にも立たないこんな労組、加入する方がどうかしているよ!

(注)ここでいう“経団連”とは、経営者の団体の象徴として使用しています。




blogram投票ボタン

                              ↑クリックお願いします!ぼへー

スポンサーサイト

Trackback

Trackback URI
http://damasareruna.blog65.fc2.com/tb.php/844-99cc9193 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

プロフィール

zam

Author:zam
山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

フリーエリア

blogram投票ボタン

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

・スパムや荒しの対策にコメント欄は削除しました。 何かあれば、こちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
月別アーカイブ
相互Pingサーバー