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<交通事故死者4611人=11年連続減、高齢者対策効果か―警察庁>・・・「交通事故死者減少!」とは言うものの、本当に日本の交通状況は安全になっているのか?(1)  

<交通事故死者4611人=11年連続減、高齢者対策効果か―警察庁>     /時事通信 1月4日
 昨年1年間の全国の交通事故死者数は、前年比5.2%減の4611人となり、11年連続で減少したことが4日、警察庁のまとめで分かった。死者数が5000人を下回るのは3年連続。65歳以上の高齢者の死者数(速報値)は、全体の減少幅より大きい7.7%減の2262人だった。同庁は「広報・啓発などによる高齢者対策が効果を上げた」としている。
 昨年の事故発生件数(同)は69万907件、負傷者数は85万2094人で、いずれも7年連続で減少した。発生件数が70万件を下回ったのは、1992年以来19年ぶり。
 交通事故死者に占める高齢者の割合は49.1%で、初めて半数を超えた前年から再び減少した。飲酒運転による死亡事故は7.0%減の267件だった。
 都道府県別では、愛知が225人と2年ぶりに最多となり、東京(215人)、埼玉(207人)と続いた。少なかったのは、鳥取(26人)、島根(31人)、山梨(39人)などだった。
 東日本大震災で大きな被害を受けた東北3県では宮城、福島がそれぞれ16.3%、16.1%の大幅減。岩手も1.5%減少した。 
************************************************************
ぼへー 去年の交通事故死者に関する報道発表がありました。
交通事故死者数が11年連続で減少し、5000人を下回っていることは、非常に良いことです。
ただし、近年の交通事故の報道は、交通事故死者が減っていることだけに、国民の注目を集めさせることに腐心しているように思えます。
交通行政に関わる警察・国土交通省による報道発表のためでしょう・・・
「交通事故死者数」の減少のみを取り立てて大きく扱うことで、自分たちの施策の正当性や自分たちの保身に利用しているようにも思えます。
また、報道機関も何故か警察庁の発表をそのまま適切な解説もなく、報道します。
これは、報道機関の大きな広告クライアントである自動車業界への配慮ではないかと勘繰ってしまいますね。
<減少して当然な交通事故死者だけを殊更に強調するのは??>
 あらためて報道で「交通事故死者が11年連続減少!」と喧伝されると、受け取る側の印象としては、何かスゴイ事のように感じてしまいがちですが・・・
冷静に考えれば、現在の日本では、少子高齢化が進行しているため、交通事故に関しても、人口が減少し、その上、重大な交通事故を起こすリスクの高い若年層はより一層減少しているわけですから・・・
マクロ要因からも「交通事故死者」は、減少して当然の状況です。
また、「救命医療の技術や体制」・「自動車の安全技術・装備」などの交通事故死者を減らす技術的な要因も時間とともに進歩していきます。
これらの状況を勘案すれば、現在の日本では、交通事故死者は、毎年減少して当然と言え、むしろ増加するようなことがあったら、本当は相当に異常事態なのです。
 つまるところ、(マクロ要因を鑑みれば、当然減少する)「交通事故死者数」だけに偏った報道の仕方では、一般の国民の交通事故の現状に関する認識を大きくミスリードしかねません。
(実際は、それが当局・マスコミのネライなのですが・・・)

※ごく普通の感覚で上記の記事を読むと、

・「交通事故死者が11年連続で減っている」
  ↓
・「交通事故が大幅に減って、道路はどんどん安全に向かっている」のだろうな!世界一安全と警察も発表しているし・・・」
  ↓ 
・多くのドライバー →「交通状況も安全になって来ているし、少しぐらいスピード出してもOKOK…少しぐらいなら…」などと考えてしまうのではないでしょうか?

※報道発表からは、あまり見えてこない交通事故の実態とは!
 しかしながら報道発表で受ける印象と生活者としての実感にはズレがあるはずです。
 実際の交通事故の状況どうなのか見てみましょう。

・「去年の交通事故死者数は4611人・・・減少、安全・・・」と報道発表では言いますが、実際に、1989年と2011年の交通事故の状況を比較してみると、

              1989年    2011年    (2011/1989対比)    
交通事故死者数   11,086人    4,611人      41.6%
交通事故件数   661,363件   690,907件    104.5%
負傷者数       814,832人   852,094人    104.6%

という状況です。
  ↓
大きく報道する「交通事故死者数」だけは、約58%も減少していますが・・・
交通事故発生件数は、1989年と比較して減少どころか約5%増加していますし、負傷者数も約5%増加しています。

・・・つまり実際のところ、平成に入って、交通事故死者が大きく減っているのは、
  ↓
「事故が大きく減って、道路環境が安全になった!」ワケではなく、
  ↓
 規制緩和により自動車の安全基準が変更されたことで「車体がでかい3ナンバー車が増えた」、「エアバックなどの安全装置による効果」等によって、
  ↓
“事故を起こす車に乗っている搭乗者が死ななくなった”ことが最大の要因なのです。
(交通事故死者が減った反面、(道路の狭い日本で、車体が大きな3ナンバー車が増えたため)交通事故件数は、大きく増加しました。)

※統計がその傾向を明示しています。
安全基準変更(3ナンバー規制撤廃)以前は、交通事故発生件数と負傷者数・死亡者数は、明確に相関しているのに、平成以後(安全基準変更・3ナンバー規制撤廃以後)は、交通事故死者数だけが、相関せず減少し続けています。
この誰でも分かるような、交通事故死者数だけの特別な減少傾向を、適切な解説もなく発表し続ける警察・国交省・マスコミの姿勢は、非常に疑わしいものです。
 皆様も「交通事故死者が減ってますよ(安全になってますよ~)」という報道を、ただ素直に喜んで読んでいるだけでは、道路環境・交通事故状況…etcの認識を誤りますよ!

 非常に大雑把に言えば、(貿易不均衡解消の名のもとに安全基準を変えて…)国内の道路環境に合わせて、国民の生命安全の為に採用されていた5ナンバー規制を撤廃し、北米市場仕様のでっかい3ナンバー車が、日本の狭い道に増加した結果、交通事故件数は増加を続けました。(H18年からようやく減り始めましたが・・・)
ただ、デッカイ車の搭乗者が、死ななくなっただけですから。
気を引き締めないとあなたも事故にあいますよ?

ぼへー 交通施策の失敗を覆い隠すのに都合の良い「(減少して当然の)交通事故死者数」だけを強調する政府発表の例 → 「平成23年中の交通事故死者数について」

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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

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